コンビニで働く皆さん向けたコンビニ運営のノウハウや働き方を紹介しています。
コンビニで働く皆さんに少しでも参考にしていただけたら幸いです。
小売業の世界は昨今、通販サイトなどの急速な普及により消費者獲得合戦がより激化しています。コンビニ経営をされているオーナーさんや店長、従業員の方々も将来を不安視されている方が多いかと思います。
現在のコンビニの店舗数は飽和状態といってもよいでしょう。よほどの田舎に行かない限り数分車を走らせればコンビニはあります。市街地などは徒歩数分で何軒もはしごできるほど密集しています。
このような飽和状態の中でCVS本部も業績を維持するためにあの手この手で戦略を考えていることでしょう。しかしいかに本部(大企業)といえども今のニーズを維持しながらさらにコンビニという小売形態で業績を上げていくことは至難の業でしょう。
自論でありますが、これから先業績が悪化していくであろうCVS本部がうつ戦略は2つです。
・採算の取れない店舗の閉店
・現状とは異なる小売スタイルへの移行
採算の取れない店舗の閉店
現状での打つ手がなくなったCVS本部は経費カットに踏み出します。要は経営状態の悪い店舗を閉めていき経費を減らす作戦です。今までも不採算店舗の閉店は毎年行われてきたことでしょうが、今後はさらに加速すると思います。
これは生き残るためには当たり前のことです。例を挙げます。「本部」=「店舗の発注者」、「店舗」=「販売している商品」とします。売れゆきがよくない商品を発注者は再度発注するでしょうか?しませんよね。売れ残ってしまっては損をするからです。
つまり業績の悪い店舗は契約期間終了時に契約更新するとCVS本部が損をする可能性があるため契約更新できないということです。契約更新して店舗経営を続けていきたければ売り上げを上げて、利益を出し、CVS本部に”この店舗は今後も必要だ”と思わせないといけないのです。
売上を上げる為に何をすればいいのか?
売上を上げるためにするべきことはお客様の満足度を上げることです。満足度が上がれば客数も単価も上がります。おのずと売り上げも上がります。
お客様の満足度を上げるためにはコンビニ経営の柱を見直し徹底的に実践していくことです。
コンビニ経営の柱は3つ
その①:接客
その②:品揃え
その③:クリーンネス
今後生き残っていく店舗になる為に、まずはこの3つを見直しお客様の満足度を上げていくことが必須です。
上記の3つの項目はCVS本部から充実したマニュアル等も配布されていることと思いますが、これからコンビニ経営を継続していくためにはCVS本部のマニュアル+”自分で学んで考えて実践できるスキル”が必要になってくると思います。
このブログでは”自分で学んで考えて実践できるスキル”を身につけるために参考になりそうなものを各記事で紹介しています。是非読んでみてください。
現状とは異なる小売スタイルへの移行
現状とは異なる小売スタイルとはどのようなものか?言うならば通販サイトに近いスタイルになっていくということです。お客様はネットで商品を選び注文し、注文された商品は工場や倉庫から直接お客様のもとに配達されるスタイルです。通販サイトはひと昔前までは注文してから手元に届くまで数日から数週間かかるのがあたりまえでしたが、最近では翌日、早ければ当日に商品が届きます。今までのコンビニや他の小売店の強みは速効性でした。店舗に行けばほしい商品が”すぐ手に入る”。このすぐ手に入るというメリットによって通販サイトとの差別化がされていたのですが、現在はこの速効性という強みもなくなりつつあります。
ここでCVS本部は今まで増やしてきた全国どこにでもある店舗を有効活用できないか?と考えます。結論は店舗を工場や倉庫と考えるのです。店舗に注文頻度の高い商品や材料を用意してそこから消費者のもとに配達するしくみです。もうすでに一部のコンビニではそうしたサービスをしているところもありますよね。
店舗が工場や倉庫のようになってしまうと、フランチャイズ契約が必要なくなる可能性があります。
CVS本部は全国にすさまじい勢いで全国に新規出店をしてきました。この勢いこそがフランチャイズ契約のたまものです。フランチャイズ契約によって店舗の運営をオーナーに委託し時間と労力を分散することで多数の出店が可能になったのです。
フランチャイズ契約が必要なくなる訳
・今までのような頻度で店舗を新規出店しなくていい
・店舗を商品生産、在庫置き場にすることで現場での運営コストが下がり、本部が一括して管理できるようになる
CVS本部が今後どのように舵を取るかはわかりませんが、今後このような状況になる可能性は十分に考えられます。
ここまでオーナーさんにとって先行きの暗い話ばかりしてきましたが、暗い話ばかりではありません。
全ての店舗がなくなることはない
今後閉店を余儀なくされる店舗や倉庫化する店舗がでてくる可能性について先述しましたが、すべての店舗がそのようになることは考えにくいでしょう。
速効性という面で通販サイトとの差別化が崩れてきているとはいっても、やはり”その場で商品を選んで購入できる”という速効性は、その地に店舗を構えて商品を置いているコンビニのような小売スタイルが最速であることは物理的に明確で不変なことだからです。
店舗が倉庫化してもフランチャイズ契約は継続する
店舗が仮に倉庫化したとしても、おそらく店舗での販売と並行して物流の拠点になっていくことが予想されます。ようは二足のわらじスタイルです。現在急速に普及しているウーバーイーツなどのサービスとの融合もその1つでしょう。なぜかというと、もともとコンビニは集客が見込める場所を狙って出店しているからです。集客が見込める立地にあえて倉庫だけ置いておくのはもったいないですよね。店舗での販売もありきの倉庫化となった場合は今まで通りフランチャイズ契約(時間と労力の分散)のメリットがあるとCVS本部は考えるかもしれません。
コンビニ誕生から現在までのコンビニの変化を考えても、これからもその変化は止まらないでしょう。僕はその変化に対応していける知識やスキルがあれば生き残ることは可能であると思っています。CVS本部に完全に依存せず自己のスキルを高めていくことが生き残るためのカギとなるでしょう。