今回はコンビニの店舗管理者に向けに上手な商品の管理方法を紹介します。
✔ バックヤードがゴチャゴチャで、入荷時に商品を置く場所がない
✔ 売り場の棚がギュウギュウで新規商品を売り場に出せない
✔ 在庫があるのに売り場に商品がない
こんな悩みを解決します
~プロフィール~
コンビニ未経験から店舗責任者として勤務
店舗をよくするために試行錯誤を繰り返す
3年目に売上対初年度比120%を達成、店舗別売上で支店1位になる
4年目以降も110%台をキープ
勤務歴8年
✔ バックヤードがゴチャゴチャで、入荷時に商品を置く場所がない
まずは整理整頓です。バックヤードがグチャグチャな店舗の売り場はグチャグチャです。バックヤードの整理整頓ができていない店舗が売り場の陳列をうまくできるはずがありません。
整理整頓するときのポイント
要るモノ、要らないモノを分別しよう
要るモノ
・在庫
・備品
・販促物
要らないモノ
・過剰在庫
・使っていない備品
・使っていない販促物
まずは断捨離です。整理していないバックヤードには要らないものがたくさん眠っているはずです。要らないものは捨てましょう。
過剰在庫
・売れない商品
・発注しすぎた商品
・在庫を抱えるほどは要らない商品
使わない備品
・破損した備品
・汚れた備品
・CVS本部から送り込まれてきたけど使ってない備品
使わない販促物
・期限の過ぎた販促物
・季節商品などの販促物
・掲出していないパンフレット
レイアウトを変更しよう
要らないモノを捨て終わったら、今度はバックヤードのレイアウトを変更します。どのように変更するかというと、できるだけモノを置くスペースが確保できる、かつモノの出し入れがしやすいレイアウトです。バックヤードに入れる商品の種類にもよりますが、やり方としてはオリコンを置けるスペースと飲料をケースで置けるスペース、商品を直接置けるラックなどを置くとよいでしょう。ラックが入り口側にあると通路の邪魔になることもあるのでラックは極力奥のほうに配置するのがいいかと思います。
同様にバックルーム(ストコンがある部屋)も片づけておくといざというとき便利に使うことができます。
他にも在庫を置ける場所を確保する
店内にはバックヤードやバックルーム以外にも在庫の置ける場所や収納があるはずです。当然売り場以外でです。壁面の什器の上の収納棚やレジカウンターの下、バックカウンターの下などです。店舗営業を長く続けていくと、いつの間にか要らないモノしか入っていない収納が出てきます。断捨離しましょう。
在庫の整理
レイアウトの変更が終わったら実際に在庫を置いてみます。在庫を全て置いても少し余裕があるくらいがちょうどいいでしょう。
商品の在庫数を見直そう
次の作業です。実際にバックヤードにある商品を確認します。何を確認するかというと、在庫を抱えるほど売れている商品かどうかの確認です。ここでの対象商品は普段店舗で採用されていて、これからも採用を継続していく商品です。また”原価条件などで大量発注した商品など”は対象外です。
中にはさほど売れていないにもかかわらず、常に在庫を抱えている商品があるはずです。そのような商品は在庫の量を減らす設定をして売り場だけの展開で完結できるようにしましょう。
”在庫を抱える商品はどのようなものが望ましいのか”を考えよう
・次回の入荷までに売り場に置いている数だけだと品切れする可能性のある商品
・1つ1つが大きく、売り場に少量ずつしか展開できない商品
・発注単位の大きい商品
・原価条件で大量発注した商品
ざっと上げるとこのような商品が在庫を抱えるべき商品でしょう。
各在庫の置き場を考えよう
在庫を抱える商品にはいろいろなものがあります。置き場を考える時のポイントは補充するときの効率です。
・売り場の近く(すぐに補充できる場所)
・よく売れる商品はすぐに補充できる場所で管理する
・あまり売れない商品はバックルーム保管もしくは高いところに上げてしまう
在庫の商品はいずれ売り場に出ることになります。売り場に出すときの効率を考えて置き場を決めましょう。
売り場のレイアウトを変更する方法もある
在庫を抱えたくない商品を全て売り場に展開してしまうのです。1列展開を2,3列展開に拡大させて物理的に売り場における商品数量を増やす方法です。注意点としてはよく売れる商品にしておいたほうがいいです。あまり売れない商品を広く展開するのは売上を考えるともったいないです。
備品の整理
商品棚の資材などもバックルームに置くことになります。物量にもよりますが、自店では新商品の入荷などで週1回程度使う備品はすぐ使える場所に置いておき、それ以外のものはラック下やバックヤードの一番奥で保管しています。仕切り板などの小物はオリコンに詰め込んで商品在庫のオリコン置き場で管理しています。
販促物の整理
CVS本部から送られてくる販促物はほったらかしておくといつの間にか山のようにたまってしまいます。週に1回程度は整理して要らないモノは処分することを習慣化しましょう。
自店では販促物はバックルームで管理しています。次週の施策などをストコンで確認しながら販促物の仕分けができるからです。
✔ 売り場の棚がギュウギュウで新規商品を売り場に出せない
新規商品が入荷してきて初めて”しまった、今日が入荷日だった”と焦ってしまった経験はありませんか?僕は過去に何度もありますw
予想外の商品が入荷すると陳列するのに余計な時間を使ってしまってその後の段取りが狂ってしまうことになります。
事前に入荷を確認しよう
ストコンで事前に入荷を確認しましょう。当日の入荷を確認する作業を習慣化すれば予想外の入荷が格段に減ります。入荷を確認できれば入荷前に商品棚を変更して陳列する場所を確保できるのでスムーズに陳列作業ができます。
カレンダーを活用しよう
商品によっては発注してから入荷するまでの期間が数か月ほど空いたりするものもあります。こんなに期間が空いてしまうと入荷する頃には発注したことすら忘れてしまいます。こんな時に使えるのがカレンダーです。大きいと使い勝手が悪いので、デスクに置けるようなサイズがいいでしょう。”入荷まで期間が空く商品”を発注する際にこのカレンダーの入荷日のところに商品名と入荷数を書いておきます。
そのカレンダーをストコン周りの見えるところに常に置いておけばOKです。毎日出勤した時そのカレンダーを見ることを習慣にできれば、”数か月後に入荷する商品”の管理も攻略できます。
商品の入荷日を管理できれば、入荷後ではなく、入荷前に行動できます。予想外の入荷で予想外の時間消費を減らすことができるでしょう。
✔ 在庫があるのに売り場に商品がない
在庫の管理ができていないと在庫があるのに売り場が”すっからかん”なんてことが起こります。とてももったいないチャンスロスです。在庫の置き場所が決まったら、在庫を売り場に出す作業を仕組化しましょう。
従業員への周知しよう
まずは従業員全員に在庫を置く場所とどんな在庫を置くのかを周知します。従業員が在庫の場所を知らないと売り場に商品がなくお客様から問い合わせがあった際に販売することができません。
仕組みと管理者を決めよう
次に在庫を補充する仕組みを作りましょう。具体的には”在庫を補充するタイミング”や”補充、管理する担当”を決めるのです。例えばバックヤードに置いてある在庫は午後に1回目の補充、入荷前に2回目の補充をする。
あまり売れない商品などは、毎日の在庫補充の中に混ぜてしまうと効率が悪いので、別の場所で保管をして管理者を決めます。その管理者が数日ごとに売り場をチェックして補充していくようにします。できればこの管理者は発注者が兼任するのがいいでしょう。発注者は担当の商品の売れ行きなどを他の従業員よりも把握できているので管理しやすいはずです。
今回は店長候補者向けに在庫の管理について解説しました。
まとめ
✔ 在庫置き場は整理整頓して在庫の出し入れ頻度を考えた配置作りをしましょう
✔ 商品の入荷をカレンダーに書くこと、出勤したら商品の入荷確認をすることを習慣化しましょう
✔ 従業員全員が在庫の場所を把握し、補充、管理の体制を整えましょう
皆さんのコンビニライフが充実したものになりますように。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ほかにもコンビニ店長候補者向けの記事を書いてますので、興味のある方はそちらも見てみてください。
~Let’s start now from what we can do~